足場は住宅やビルの建設の際設置され、作業の効率を向上させています。
現在よく使われているのが単簡足場と枠組み足場、くさび式足場、この3種類です。
中でも一般住宅で使われているのがくさび式足場になります。
1.工程がシンプルなくさび式足場
くさび式足場は緊結部を備えた鋼管を支柱とし、
緊結部にくさびで緊結する足場のことでヒゲ足場と呼ばれることもあります。
使われる資材はブラケット、筋交、ジャッキ、支柱、踏板、手すり、階段などがあり、
これらを組み合わせて構造されていきます。
くさび式足場は高層階の建築に使われることはあまりなく、主に一般住宅や低層マンション、
中層マンションに使用されています。
また、さまざまな形状が可能なので、少し変わったかたちの建物に対応できます。
そしてハンマー1本で組み立てられることもくさび式足場の特徴です。
工程がシンプルなので、ほかの方法のような手間を省けます。
くさび式足場で使われる資材は会社によりさまざまです。
最近では部材に調整する機能がついていたり、効率を高めるために資材の構造を変えることもあります。
2.くさび式足場のメリット
くさび式足場の1番のポイントはコンパクトに結束できることです。
小さいので小回りがきき、応用がききます。
住宅には規模が大きいタイプ、小さいタイプがありますが、くさび式足場の小回りがきけばどちらにも対応可能です。
コンパクトでそれだけ軽量になるので、輸送のコストを抑えることができます。
2つめのメリットは、組立てが簡単なことです。
ハンマー1本で簡単に組立てられて、素早く解体できるので、それだけ時間を短縮できます。
スピーディーに対応できるので、幅広い現場で活躍しています。
3つめは、錆びにくい資材が使われていることです。
保管している間に劣化しにくいので、何度も取りかえる必要がありません。
すぐに劣化して使えなくなるとそれだけコストがかかりますが、長持ちする分低コストで抑えられます。
扱いやすくリーズナブルなくさび式足場は、今後も一般住宅や中層マンションなどで役立てられることでしょう。
3.くさび式足場それぞれの部材
くさび式足場はパーツを組み合わせて構造されているのですが、アンダーベースなしでは安全に作業ができません。
アンダーベースとは固定ジャッキの下で足場を支えている部材です。
これがないと土に沈下し、足場が斜めに傾いてしまうおそれもあります。
作業の効率が低下するばかりか、作業員の安全にも悪影響を与えます。
固定ジャッキとは、支柱に挿して高さを作る部材です。
一般住宅や低層マンション、中層マンションなどそれぞれの高さに合わせます。
踏板は、作業員がその上に乗って建築作業や塗装をします。
踏板あっての足場であり、これなしで足場を語ることはできません。
横の長さを調整する手すりもくさび式足場を構造するために大切な部材の1つです。
建築物の幅に合わせて調整していきます。
メリットだらけのくさび式足場ですが、1つだけ問題点をあげるとしたら、組立て作業中に音が出ることでしょうか。
ハンマーで部材をつなげていく際、音が鳴ります。
その音がわりと大きく気になってしまう人も少なくありません。
そのため、周辺には気を配りながら進めていかなけばなりません。
くさび式足場はハンマー1本で組み立てられほかの方法に比べると工程がシンプルになります。
コンパクトな分軽量になり、輸送のコストパフォーマンスの面でも優秀です。
組立て方法がシンプルなため解体もスピーディーになります。
また、形状に合わせて調整できることも利点です。
この先もさまざまな建築現場で活躍していくことでしょう。