足場は組んで終わりではありません。
組んだあとも作業が残っています。
目的の工事、たとえば塗装等が終わったら足場のばらしをする必要があり、ばらしが完了して初めて工事が完了するのです。
さらに、このばらしの施工の際にどの程度費用がかかるのか、職人が安全に作業を終わらせるのにどの程度の時間がかかるのかについて知っておくことは重要です。
そこで今回は、足場のばらしにかかる時間や費用の知識について解説します。
足場のばらしの施工にかかる時間は?
気になる足場のばらしの施工にかかる時間は、一戸建て住宅の場合半日程度が目安です。
一戸建て程度の住宅は、足場のばらしが比較的に短時間で完了します。
組立の半分程度の時間で解体ができると思って作業を見てみましょう。
実際、一戸建ての足場には解体がしやすいくさび式足場を採用していることが多いので、平屋等一戸建ての作りによっては、さらに短時間でできる場合もあります。
ただし、この半日という時間は、あくまで目安です。
例外として次のようなケースでは時間がかかる場合があります。
1・隣家とのすき間が狭い
2・道路と敷地に高低差
3・駐車しにくい場所
隣家とのすき間が狭いところは、都市部の一戸建てに多いタイプです。
ここでは、ギリギリの場所に足場を組んでいるので、ばらす場合も1つずつ足場を通って表に出すといったことをすることも少なくありません。
道路と敷地に高低差がある場合も時間がかかります。
例えば、道路の上の土地に家が建ててある場合や道路の下に家がある場合は、階段から下りてばらした足場の部材をおろす作業をしたり、反対に道路へばらした足場の部材を持ち上げたりといった作業をします。
こういった場合は、ばらしに一日かかるケースも珍しくありません。
最後は駐車しにくい場所です。
幹線道路の目の前の住宅であったり、歩道程度の幅しかない伝統的な町並みが並ぶ地域だったりといった場所は、ばらした足場を回収する車まで運んでいく必要があるのです。
このような場所は時間がかかるので注意しましょう。
足場のばらしの費用目安を紹介
足場のばらしの費用目安は、が約700円~800円/平方メートルです。
ただ、これはばらし以外にも組み立ての価格も含まれています。
基本的に見積書は足場の組み立てと解体の費用がセットになっていることが多く、ばらし単独の費用目安は分からないことも少なくありません。
知っておきたい足場のばらしの注意点
足場のばらしを施工してもらう場合、注意すべき点として次の3点が挙げられます。
1・解体の音がうるさい
2・破損しそうなものを事前に片づける
3・最終チェックをする
解体の音がうるさい場合も少なくありません。
業者も注意して施工していますが、どうしてもハンマーの音や足場の金属音は出てしまいます。
そのため、ばらしている時間帯は家にいないといった配慮をするのもポイントです。
次に植木鉢などばらしに伴って破損しそうなものは片づけておきましょう。
養生したり、保護したり、施工の際に工夫をしてくれる場合もありますが、意図せずに破損してしまうこともあります。
そういったことにならないよう、事前に片づけてしまいましょう。
最後がチェックです。
部材が屋根に乗っている、養生シートの切れ端が壁についているといったこともあります。
これら以外にも施工前に近所に声掛けの挨拶をしておくのもおすすめです。
まとめ
足場ばらしは、半日程度で施工できますが、日数については立地などによって変化するので注意しましょう。
また、ばらした後に周囲をチェックすることも重要です。
これらの点を知っておくと円滑な足場のばらし工事を受けられるでしょう。