株式会社シンワ

くさび式足場とは?寸法や組み方の紹介!

 

足場には様々な種類があります。
そして分類も多種多様なものがある世界です。

そんな足場の中にくさび式足場という足場があります。

今回、このくさび式足場についてご紹介していきます。

これを読めばきっとくさび式足場について多くのことが分かるのではないでしょうか。

それでは紹介していきます。

 

 

くさび式足場とは?

くさび式足場とは、くさび緊結式足場とも呼ばれるもので、

簡単に言えば連結部をくさびで緊結する足場のことです。

具体的に言えば、鋼管を用意して、それを支柱にし、

手すりや筋交部分の場所にくさびで緊結することによって組まれていきます。

また、この足場は現場で、「ビケ足場」とも言われてもいます。

1980年に開発された足場材の商品名から来ているもので、

そのシェアの高さから現場では、一般名詞のように呼ばれている足場です

(厳密には、これらの足場は、米国ビティスキャホード社より輸入したことから、

建枠のことを「ビティ」・枠組足場のことを「ビティ足場」と呼び、

そこから日本式の発音でビケになったといわれています。)。

 

 

くさび式足場のメリット

そんなくさび式足場のメリットは、2つあります。

それは、簡単な操作で緊結できること、多くの現場で利用されていることです。

簡単な操作で緊結できる理由は、ハンマー一本でくみ上げることができる点です。

他の足場の場合、ハンマー以外にも工具を用意したり、

場合によっては足場専用の専用工具が必要になったりするケースがあります。

くさび式足場は、そういったわずらわしさがなく、

現場にあるハンマーだけでどんどん組んでいけることや、

現場に最小限の工具で入れるといったメリットはとても大きいといえます。

また、工具を万が一忘れてしまった場合でも

最悪現場の工具で代用できるという点も注目すべきポイントです。

このように道具の準備がとても簡単な点がメリットとして挙げられます。

もう一点は、多くの現場で使われているということです。

このメリットは、どんな足場業者さんに依頼してもすぐに用意できることが多く、

頻繁に組む機会が多いので

迅速かつ確実に足場を組んでいくことができるようになることにつながります。

また、利用範囲も以前は低層の木造家屋に限られていましたが、

近年はビルなどの中層建築や高層建築などの短期間の塗装工事などにも利用されるようになりました。

このように利用範囲も広がっていることで、より足場として利用する機会も増え、

従事する方の習熟度もより速くなっている足場です。

これらが、くさび式足場のメリットですが、

他にも亜鉛メッキによる錆の強さ、結束部がコンパクトなので輸送が簡単、

解体もハンマーで可能といったものも挙げられます。

 

 

くさび式足場の寸法や組み方

くさび式足場は使用基準や寸法があります。

ここでは基本的なものを紹介していきましょう。

まず高さは原則31m以下にすることで、超高層ビルなどの建築には使用してはいけません。

次に基準や寸法をざっと紹介していきましょう。

まず建築物の外壁と足場の作業床の感覚は30センチに以下に抑えることです。

足場の支柱は、桁行方向が1.85㎝以下、梁間方向が1.5m以下です。

これら以外にも、地上第一の布は2m以下に設ける等詳細な規定があります。

安全確保のために寸法を事前に調べてから設置しましょう。

組み方は基本的に、ブラケットのくさび部分をハンマーで叩いて固定していくものです。

1層、2層と高さに応じて設置していき、下屋足場の組み立て、支柱、火打梁、大筋かいの取り付け、

階段や踊り場といった昇降施設を取り付けていきましょう。

 

 

まとめ

くさび式足場は、ハンマーなど最小限の工具で設置することができる便利な足場です。

そのため、低層階の足場作りには必須のアイテムと言えるでしょう。

そんなくさび式足場は、便利な反面寸法に注意しないと危険な事故が発生しかねません。

そういった点に注意しながら、組み方を正しく行い、安全な足場確保を行いましょう。