足場組立図を起こす!基本的な作成の流れをそれぞれ解説!
足場組立は、なんとなく組み立てていくわけではありません。
現場で正確な作業ができるように、あらかじめ図を起こして、作業を進めていく必要があります。
また、図を起こすにあたっては、安全性の配慮や用具の使用箇所を的確に指示することが必要です。
今回は、くさび式足場を例に、足場組立の図を作る流れについて解説していきましょう。
足場組立の図を作る基本的な流れ
足場組立の図を作る基本的な流れとして、次の4ステップで行われます。
1.クライアントと足場組立の内容を確認
2.設計図を見て建物の基本構造をチェック
3.敷地の把握
4.足場の割り付け
基本的に1~3のステップで足場組立の図を作る準備をして、そのうえで4の割り付けによって作業を進めます。
以上について、準備として1~3の流れを解説し、作図の場面として割り付けを説明する順番で全体を見ていきましょう。
足場組立の内容を確認
最初にクライアントと足場組立の内容を確認していきます。
どのような建物に足場が必要のかをチェックしていき、建物の図面も受け取りますが、その際に重要なのが足場の離れです。
建物の壁面との最小値はいくらなのか確認をして、最小値を求めていくことが重要になります。
これらの点を確認していきましょう。
次に受け取った設計図を見て、建物の基本構造をチェックします。
図面をもとに簡単な3D図に起こして、建物のイメージを確認していくのです。
足場組立をする上で設計図だけを見て製図するのは、よほど慣れていないと難しいケースも少なくありません。
また、ミスを最小限にする意味でもあらかじめ足場組立のために3D図を起こすことは重要です。
この図を起こして置くことで、より立体的な足場組立の図をイメージできるメリットもあります。
敷地の把握も重要で、この情報も足場組立の図に必ず入れておくべき情報です。
知っておく情報として方角、予定している開口部、境界線、階高(かいだか)が挙げられます。
方角は、建物がどちら向きなのかという情報です。
事前に把握しておき、足場組立の図に記号を書き込みます。
開口部も重要です。
どこから人が出入りし、資材の搬入や解体した足場の搬出などをどんな動線でするのかを把握する上で重要といえるでしょう。
境界線は、足場が境界線をオーバーしないために、あらかじめ図に書いておき、その境界をオーバーしないように足場組立の図を作っておきます。
最後の階高は、1階ごとの高さです。
足場と一致する高さではありませんが、作業をする上で把握しておくと便利な数字です。
この数字もきちんと記録しておくことは重要といえるでしょう。
足場の割り付けは最も手をかける部分
実際に足場組立の図を作っていくには、まず、建物と足場との離れを設定し、それに合わせて作成していきます。
くさび式足場は平面図に起こす場合、隙間をなくして作成することが重要なので、あらかじめ設定しておきます。
次に足場組立の大まかなアウトラインを作成し、全体像を構成していきます。
そこから、コーナー部分を詳細に調整し、ピッチを設定して割ります。
そのうえで左右のバランスや足場の配置を詳細に調整し、足場組立の図を完成に近づけていく手順です。
これで、チェックをしていき、問題なければ完成です。
まとめ
足場組立の図は、打ち合わせで建て物の内容や隙間の距離について相談することからスタートします。
そこから、敷地などの情報を収集し、図に落とし込んでいくのが基本的な流れです。
くさび式足場の場合は、隙間を作らないようにして作成するなど、他の足場とは違った図の作成をしていきます。
しかし、今回紹介した流れは基本的にどの足場でも行われることなので、もし足場組立に関わることがあれば、以上の流れを把握しておきましょう。
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